大会2日前となった本日(10月14日(金))、東京レガシーハーフマラソン2022プレスカンファレンスを午後1時から、スタート・フィニッシュ地点の国立競技場で開催しました。
選手会見に先立ち東京マラソン財団伊藤静夫理事長は、「東京マラソン財団ではハーフマラソンを初めて開催いたします。昨年の東京オリンピック・パラリンピックのシンボル的な存在だった新国立競技場をスタート・フィニッシュとして、本大会もレガシーの継承を目指してまいります。ハーフマラソンは距離が半分ということだけでなく、より多くの市民が、より幅広い層の人々が参加しやすいことに特徴があります。エリートをはじめ一般市民ランナーも、障害のある人も、老若男女を問わず東京オリンピック・パラリンピックのレガシーを楽しんでいただく。それがこの大会の目指すところです」と、主催者挨拶をしました。
エリート会見には男子のアレクサンダー・ムティソ(ケニア・NDソフト)と西山雄介(トヨタ自動車)、女子のベッツィ・サイナ(アメリカ)と山口遥(AC・KITA)の4選手が出席し、早野忠昭レースディレクターと、各選手が意気込みを語りました。
まずは57分59秒のタイムを持つムティソが「コンディションは良くもなければ悪くもありません。東京でハーフマラソンを走るのは初めてで、コースのことは詳しく知りませんが、できるだけ速いタイムを狙っていきます」と宣言。
目標タイムは明言しませんでしたが、ムティソの57分59秒は世界歴代4位というハイレベルの記録です。ムティソが作るペースが、今大会のレース展開を左右しそうです。公認されている記録ではありませんが、世界陸連サイトの集計では59分43秒が日本国内で出た最高記録です。ムティソがそれを破る可能性は十分あると思われます。
日本勢では7月の世界陸上オレゴンの男子マラソンで13位と健闘し、2時間08分35秒と世界陸上における日本人最高記録で走った西山が今大会の位置づけを説明しました。
「帰国して少し休みをいただいてからトレーニングを再開しました。世界陸上以来のレースになりますが、どれだけの状態に戻っているかを確認するのに、ハーフマラソンがちょうどいいと判断しました」
休養明けですが練習の進み具合は順調だと言います。西山の自己記録は2年半前にマークした1時間00分55秒。そのタイムから1分以内で走るようなら、西山の地力が上がっている証となります。
男子には59分台を目指すと話している外国人選手が複数おり、ムティソがそこに加わるか先行するかはわかりませんが、外国勢を中心とする集団ができそうです。西山や今大会出場選手中日本人最高タイムの1時間00分19秒を持つ市田孝(旭化成)、マラソンで2時間6分台を持つ上門大祐(大塚製薬)らがトップ集団に加われば、見応えのある戦いが展開されそうです。
女子出場選手中最高記録の1時間07分49秒を持つサイナは、今大会が出産後初レースとなり、こうコメントしました。
「良い練習を積んでこられたと思っていますが、この大会が復帰戦なので、体の状態を確かめるテストレースになります。練習は出産前と特に変えてはいません。以前の練習で上手く行っていましたから」
サイナは、リオデジャネイロオリンピック10,000mで5位に入賞したスピードランナーです。ハーフマラソンの1時間7分台は、彼女の持つトラックの実績からは物足りない感じもします。出産明けのレースでも自己記録を更新しても不思議はないでしょう。その結果次第でフルマラソンでも、2時間22分43秒の自己記録を大きく更新していきそうです。
女子の日本勢では山口が1時間09分50秒と、国内女子選手中一番の記録を持っています。「良くも悪くもなく、普通の状態ですが、自己記録を目指して走りたい」と目標を話しました。
早野レースディレクターが「MGCに向けてというより、カジュアルに(普段と同じように)走る?」と質問すると、「はい、そうですね」と答えていました。明確なピーキングはしないで、現在の力を試すスタンスです。
山口は、昨年の東京パラリンピックではブラインド選手のガイドランナーとして、今大会と同じコースを走っています。「ブラインド選手の脚がつってしまって、走ったり、止まったり、歩いたりした思い出のコースです。今回は1人で駆け抜けたいですね」と、昨年の思い出を交えながら今大会への意気込みを話しました。
東京オリンピック・パラリンピックのレガシーとして続けていくレースの、記念すべき第1回大会に名を刻むのは誰でしょうか。東京レガシーハーフマラソン2022は10月16日(日)朝の8時に車いすレースからスタートいたします。