大会2日前となる10月13日(金)午後1時から東京都内のホテルで、東京レガシーハーフマラソン2023プレスカンファレンスを開催しました。
エリート会見には男子のチャールズ キプクルイ・ランガット(ケニア)、アレクサンダー・ムティソ(ケニア・NDソフト)、ベナード・キメリ(ケニア・富士通)、村山謙太(旭化成)、女子のグラディス・チェプクルイ(ケニア)、ドルフィンニャボケ・オマレ(ケニア・ユーエスイー)、ヘレン・エカラレ(ケニア・豊田自動織機)の7選手が登壇し、各選手が意気込みを語りました。
2月のバルセロナハーフマラソンで58分53秒をマークし、優勝したランガットは「十分準備をしてきた。先週まで調子が良くて、今週少し良くなかった。日曜日までにコンディションを調整して臨みたい」と誓いました。当日の天気予報は雨。気象条件を気にしながらも、「天候次第だがコースレコードを狙いたい」と1時間00分10秒の大会記録更新を目指します。
昨年のこの大会で2位となり、2023丸亀ハーフマラソンで優勝のムティソは「調子はまあまあ。天候次第になると思うのでタイムは分からない」と平常心で臨みます。
キメリは昨年の大会で1時間00分36秒の3位に入り、「準備はできている。トップグループでレースを展開していって、昨年の自分の記録を超える走りをしたい」と木法を掲げました。
日本勢では、昨年9位に入った村山が強豪海外勢を相手に闘志を燃やしています。9月から母校の駒沢大でスピード練習に励んできました。「今回はこのレースにしっかり合わせてきた。持ち味のスピードがだいぶ戻ってきた」と調子は上がっています。「強い海外勢がいると燃えるし、雨の中で練習してきた。それが生きる」と悪天候でも問題なさそうです。「いい意味で暴れたい。みんなの印象に残るようなレースをする」と積極的なレース展開を見据えます。
昨年好走したムティソ、キメリに加え、ランガットら世界レベルの選手が参加し、外国勢を中心とする集団がけん引していくでしょう。そこに村山ら日本勢がどこまで食らいついていけるか、見応えのあるレースになりそうです。
女子では1時間05分46秒の自己記録を持つチェプクルイは「調子はとてもいい。ベストなレースができる。自己記録の更新を狙っています」と宣言。初来日となり、東京で走るのを楽しみにしているようでした。
2023ぎふ清流ハーフマラソンで圧倒的な強さで制し、1時間07分56秒の自己記録を持つオマレは「この大会に合わせてきた。パーソナルベストが出せると思う。」と気合いが入っているようです。昨年の大会を経験したことにより、「後半に上りがあって、きつかった。今回は優勝できたらいい」と頂点を狙います。
同じく2023ぎふ清流ハーフマラソンで2位に入ったエカラレは日本に滞在して9年です。記者会見だけでなく、囲み取材でも日本語で応じました。「すごくトレーニングを頑張ってきた。今回でハーフマラソンは2回目だけど、優勝を目指して、自己ベストを上回る1時間7分台で走りたい。」と笑顔を浮かべました。
1時間10分を切る自己記録を持つ3人を中心に、熱いレースが繰り広げられそうです。
東京マラソン財団運営統括本部長アシスタントレースディレクターの新城薫は「世界レベルの選手が参加して大会記録更新に挑みます。日本勢では村山が相性のいいこのコースで海外勢と競り合い、好記録を期待したいと思います」とレースを展望しました。また、今大会は箱根駅伝でのシード権を獲得している中央大、國學院大、早稲田大、創価大、東洋大から数多くの選手がエントリーしています。
東京レガシーハーフマラソンは昨年第1回大会が開催されました。東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーの創造と継承することに加え、「走る楽しさで未来を変えていく。」ことを目的として、続けていくレースです。10月15日(日)の午前7時45分、車いすからスタートします。