今年2回目の開催となる「東京レガシーハーフマラソン2023」のレース2日前となった10月13日(金)、「選手紹介プレスカンファレンス」が東京都内のホテルで開催されました。
最初に「パラアスリートT53/54(車いす)」の部の招待選手紹介が行われました。今年の車いすレースコースは昨年とは異なり、国立競技場をスタートし、神保町にフィニッシュする21.0975㎞の特設コースで行われます。
副島正純レースディレクターは今年のコースについて、「高低差20mほどのダウンヒルコースとなるので、当日の天候にもよりますが、世界記録誕生に期待しています」と高速レースを予想しました。
つづいて男子招待選手で昨年大会の覇者、鈴木朋樹(トヨタ自動車)が「体の調子はすごくいいです。天候次第では好記録も達成できるのではないかと思います。楽しく走りたいです」と連覇を見据えました。
女子招待選手は2名です。昨年につづく連覇を狙う土田和歌子(ウィルレイズ)は、「今年は苦戦していますが、少しずつ復調傾向です。(不調から)抜け出せるようなレースにしたいです」と意気込みました。もう一人、昨年2位の喜納翼(琉球スポーツサポート)は、「昨年とは違うダウンヒルコースなので楽しみにしてきました。天候と土田選手とのレース展開しだいですが、自己ベスト上回る走りができれば」と意気込みました。
なお、車いすの部は10月15日朝7時45分にスタートします。鈴木がもつ男子(T54)の世界記録は38分32秒(マラソン途中計時)、土田、喜納がともにもつ女子(同)の世界記録は47分55秒(同)です。高速コースでの記録更新にも注目です。
「パラアスリートT11/12(視覚障がい)/T46(上肢機能障がい)」の招待選手紹介では、最初に新城薫運営統括本部長アシスタントレースディレクターが「今年もより多くのパラアスリートに挑戦の場を提供し、可能性を広げてほしいと多様なカテゴリーを設定しています」と大会の趣旨を説明。実際、招待選手のほかにも、知的障がい(T20)や聴覚障がい(T70)の選手を含む30人を超えるパラアスリートがエントリーしています。
パラアスリートを含むハーフマラソンは9時50分に競技場前(外苑西通り)をスタートし、国立競技場にフィニッシュする21.0975㎞のコースで競われます。
男子招待選手は3名です。昨年大会で、男子T11ハーフ世界記録(1時間8分30秒)をマークして優勝した唐澤剣也(SUBARU)は、「今年は連覇、さらには世界記録も更新できるようにがんばりたいです」と力強く語りました。
T12の堀越信司(NTT 西日本)は「銅メダルを獲得した東京パラリンピックのコース(の一部)を走れるのでワクワクしています。唐澤選手といいレースができれば」と話し、同じく東京パラリンピックマラソンT46銅メダルの永田務(新潟市陸上競技協会)は、「自分と同じような(上肢)障がいの選手にマラソンに興味をもち、挑戦してもらうきっかけになるようなレースをしたい」と意気込みを語りました。ともに大会初出場で、好記録を目指します。
女子は東京パラリンピックマラソン女子T12の金メダリスト、道下美里(三井住友海上)が今年も招待されました。「再び走れるのは嬉しいです。着実にフィニッシュしたいですし、調子がよければ世界記録を目指して走りたいです」と目標を語りました。昨年は世界新ペースながら惜しくも失格となってしまった悔しさを晴らすような快走に期待です。
多彩なパラアスリートたちのそれぞれのチャレンジをぜひ応援ください。