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SPECIAL INTERVIEW

スペシャルインタビュー

TOKYO LEGACY HALF 2025

学生チームで挑む東京レガシーハーフマラソン──専修大学、優勝までのストーリー

東京レガシーハーフマラソン2025で初めて実施された「学生チームエントリー」。独走タイムで「初代王者」に輝いたのは専修大学でした。

チームメンバーとして出場した選手、裏方としてサポートしたマネージャーに、学生チームで挑戦する意味、今大会を通して生まれた個人・チームそれぞれの価値観の変化、東京レガシーハーフマラソンだからこそ得られた経験、次に挑戦したい学生へのメッセージなどについて伺いました。

東京レガシーハーフマラソンを一つの良い転換点にしたい

―― まずは自己紹介からお願いします。



坂元 専修大学2年の坂元南紬太です。陸上は小学生の頃から始めていて、現在はハーフマラソンをメインに走っています。


西岳 専修大学2年の西岳政宗です。中学の頃から陸上をやっていて、専門種目はトラックの3000m障害などですが、現在はハーフマラソンに向けて練習を積んでいるところです。


水津 専修大学2年の水津智哉です。陸上は高校から始めました。ロードの方が得意なので、ハーフマラソンをメインに練習しています。


中島 専修大学3年の中島優太です。陸上は高校から始めて、自分もロードを得意としています。現在はハーフマラソンをメインに取り組んでいます。


大田和 専修大学3年の大田和十吾です。入学当初から陸上競技部のマネージャーを務めていて、現在は主務を担当しています。


吉丸 専修大学3年の吉丸慶音です。中学から陸上をやっていて、大学1年の秋からマネージャーに転向しました。

―― 東京レガシーハーフマラソンの学生チームエントリーに出場するにあたり、どのような経緯でチームを結成したのでしょうか?



中島 故障から復帰したばかりの選手や、まだ十分に練習を継続できていなかった選手、なかなか調子が上がってこない選手を中心としたメンバーで構成しました。そうした選手たちにとって、この大会を一つの良い転換点にしたいと思っていました。


大田和 箱根駅伝予選会の翌日に東京レガシーハーフマラソンがあったのですが、長谷川淳監督の発案で出場することになりました。出場メンバーは大会の1~2週間前には決まっていましたが、予選会にエントリーされていた選手もいたので、前日までどちらに出場するか分からないケースもありました。


水津 僕は愛媛県の田舎出身なので、都会の街中を走れる東京レガシーハーフマラソンに出場できると聞いて、すごくワクワクしました。以前から大会のことは知っていて、東京の有名な場所がコースになっている点も面白そうだなと思っていました。


西岳 正直、それまでは東京レガシーハーフマラソンのことを知らなかったのですが、事前に調べてみると東京の中心地を全力で走れる大会だと知りました。東京に憧れて上京してきたこともあり、喜びや好奇心が湧いてきましたね。箱根駅伝予選会のメンバーには選ばれませんでしたが、この大会に向けた気持ちはどんどん強くなっていきました。また、大迫傑選手や専修大のOBも走ると聞いて、より一層気持ちが入りました。折り返しのコースでは速い選手たちの走りが見えたので、「やっぱり違うな」と観察していました。

いつも以上に重ねたコミュニケーション、強まった結束

―― 大会への出場が決まってから、どのような気持ちで練習していましたか?



中島 僕は箱根駅伝予選会にエントリーされていたメンバーの一人だったので、予選会メンバーと一緒に練習していました。ハーフマラソンに向けたスピードやスタミナを意識したロード練習をしっかり積めていましたし、他のメンバーもまとまって練習できていたと思います。当日は自分の今の最高のパフォーマンスを出そう、という共通認識がチーム内にありました。


坂元 僕は最初から東京レガシーハーフマラソン出場組で、大会までにみんなで特別に何か一緒にやろうという機会はなかったのですが、前日のアスリートビブス受け取りや当日の移動中にたくさん話をして、メンバー全員で頑張ろうという雰囲気が高まっていったと思います。チームエントリーはなかなかない機会だったので、結束が強まり、新鮮な気持ちになりました。

―― 他のチームを圧倒するタイムでの優勝でしたが、最初から狙っていましたか?



大田和 他のチームの走力が分からなかったので、最初から優勝を強く意識していたわけではありません。それぞれがベストを尽くし、課題をクリアすることを大切にして走ってくれていたと思います。ただ、ここまで独走するとは思っていなかったので、結果的には本当に良かったですね。表彰があることは知っていましたが、これほど豪華な副賞をいただけるとは思っていませんでした。

―― ちなみに、優勝の副賞はどんな景品をいただきましたか?



坂元 表彰状、ギフトカードはじめ、大会オフィシャルパートナーのニューバランスからはバックバックと、東京建物からはTOTOPAの施設利用券をいただきました。ギフト券は1万円分です。最初はチーム全体で1万円分だと思っていたので、ビックリしました。

―― 学生チームエントリー出場を通じて、メンバー同士の関係性にどんな変化がありましたか?



中島 箱根駅伝予選会が終わってから、アスリートビブスを受け取りに国立競技場に向かいました。箱根駅伝の出場権を取ることができなかったので、みんなの気持ちは下がってはいたのですが、その中でも移動時間中に車の中で和気あいあいと話し合うことができましたし、大会当日の朝もみんなでよく話していたと思います。寮生活をしている選手もいるので、もちろん普段からよく会話をする間柄ではあるのですが、いつも以上に長い時間コミュニケーションを取れていたのかなと思います。そうした大会までの積み重ねがあったので、走っている中でチームメイトから元気をもらえたと自分も感じていました。それが大会前と後で一番大きく感じた意識の変化でしたね。

箱根駅伝予選会に選ばれなかったメンバーがもたらしたもの

―― 「個人で走る」場合と比べて、気持ちや行動に違いはありましたか?



坂元 普段の大会ですと、出場する選手全員で勝負という形になるので、やっぱり誰かに抜かれると悔しいなと思ってしまいます。でも、今回は西岳が僕の後ろからさっそうと追い抜いていった時も、「悔しいな」という思いもありつつ、チームエントリーだったので彼の走りが刺激になって力をもらいました。


西岳 その時に、坂元から「西岳、頑張れ!」と声を掛けてもらえたんです。個人競技だと自分のタイムを出すことに必死になって、声を掛けられない場面の方が多いと思うのですが、今回はチーム戦ということもあって応援の声を掛けてもらった時に、よりいっそう頑張れました。いつも以上に「やってやろう!」という気持ちが強くなりましたね。


水津 僕の場合、個人の勝負ではなくチームでの勝負というところに安心感があったので、折り返しの地点では中島さんに手を振ったりするくらい楽しめました(笑)。やっぱり、チームエントリーのおかげで誰かと競わずに楽しく走ることができて、またいつもとは違う気持ちでレースに挑むことができました。


中島 そうですね、いつもの大会と違ってレクリエーションのような楽しい気持ちで走ることができたので、後半も気持ち良く走れたと思います。

―― 優勝が決まった瞬間はどのように思いましたか?



水津 それはもう嬉しかったですね(笑)。前日は箱根駅伝予選会で負けてしまったのでチーム全体が落ち込む雰囲気もあったのですが、東京レガシーハーフマラソンのチームエントリーで優勝できたことで前向きな気持ちになれました。


大田和 専修大学としては陸上競技部の4年生がほぼ全員応援に来てくれました。表彰式の時まで残ってくれた4年生もいましたし、先輩の応援は嬉しかったですね。また、前日はみんな本当に暗い顔をしていたのですが、東京レガシーハーフマラソンで優勝できたことで、4年生も含めてみんな笑顔で明るい表情になっていました。選手をサポートするマネージャーの立場としても本当に嬉しかったです。


吉丸 僕は大会当日、現場にはいなかったのですが、みんなが明るい表情で帰ってきてくれました。予選会で負けてどんよりしていたチームの中に、予選会を走れなかったメンバーたちが良い雰囲気を持ってきてくれたのは本当に良かったなと思いましたね。

専修大学メンバーの「#レガハが私を変えたこと」

―― みなさんそれぞれの「#レガハが私を変えたこと」を教えてください。



坂元 一番は「走ることが好きだ」ということが再確認できたことです。壮大な東京の街中を走ることもそうですし、走ることが好きな人がこれだけ多く集まっているのが嬉しかったです。これからも走ることを続けていきたいなと思いました。


西岳 これまで僕はトラック種目を中心にやっていたので、ハーフマラソンに少し抵抗がありました。でも、今回を通してハーフマラソンの印象がガラッと変わりました。もちろん全力で走っているのでキツい部分はあるのですが、その中でも別の楽しさと、ハーフマラソンに対する意欲がさらに増して最後まで走ることができました。


水津 僕もこれまではハーフマラソンを走ると、「もう2度と走りたくない」と思ってしまうのですが(笑)、東京レガシーハーフマラソンに関してはチームとしても、個人としてもまた出場したいなと思いました。ハーフマラソンの楽しさを知れた大会になりました。


中島 夏合宿から箱根駅伝予選会に向けて、根を詰めて練習をやってきたところがあったので、気持ち的にも少し追い込まれていた部分もありました。でも、東京レガシーハーフマラソンを走る中で楽しい気持ちになったので、楽しく走ることの大切さを再認識できたと思います。また、ここまで規模が大きくて、多くの人の応援がある大会に出たこともなかったので、あらためて応援のチカラにも気が付けた大会だったと思います。


大田和 サポートする側から見て、チームでチャレンジすることの良さをあらためて感じることができました。予選会はやはり箱根駅伝の出場権がかかった大一番なので、なかなか楽しむことはできないと個人的には思ってしまうのですが、走ることが好きな市民ランナーの皆さんと一緒に走ることで、走ることの楽しさを選手みんなが感じ取れたと思います。また、今回は普段一緒に走らない選手同士でまとまって練習できたことで、チーム力も一段と上がったのかなと思っています。

同世代の学生たちに向けたメッセージ

―― それでは最後に、これから学生チームエントリーに出場したいと思っている学生の皆さんや、何か新しいことに挑戦したいと思っている同世代に向けてメッセージをお願いします。



坂元 同じ仲間がいることはとても心強いです。ぜひチームの良さを感じながら、自分の限界に挑戦してほしいなと思いますし、迷ったらどんどん挑戦していきましょう!


西岳 東京レガシーハーフマラソンが老若男女問わず楽しめる大会であるように、取り組みやすい環境というのはどこかに必ずあると思います。まずはそれを見つけて、進んで挑戦していくのがいいかなと思います。


水津 やらずに後悔するよりも、やって後悔した方がいいと自分は考えて行動しています。今回も楽しい思い出になったので、何事も迷ったら挑戦してみるのが大事かなと思っています。


中島 普段の学生生活の中でも、チームみんなで何か一つのことをするというのは、なかなかできない経験だと思います。それができるのは東京レガシーハーフマラソンの大きな魅力です。せっかく走るのであれば楽しい方がいいですし、たとえ記録が良くなくても得られるものも大きいと思うので、もし迷っている学生がいたら、ぜひ東京レガシーハーフマラソンに出場してほしいなと思います。


大田和 これから規模がもっと大きくなれば、箱根駅伝に出場するようなチームがエントリーする可能性もあると思いますし、強い大学チームや大迫選手のようなトップ選手と一緒に走れる機会になるかもしれません。そうした楽しみもあるので、東京レガシーハーフマラソンが走ることのきっかけ作りになればいいなと思います。マネージャーの僕たちとしても、選手たちと一緒に走れる機会にもなるので、僕も出てみたいと思いました。


吉丸 みんなからの話を聞いて、東京レガシーハーフマラソンの楽しい雰囲気がすごく伝わってきました。また、チームでも個人でも、どんな理由で参加しても、きっと何かが得られる大会だと思いますので、同世代の学生には何かにチャレンジするきっかけとして走ってほしいなと思います。